【スパイクに込められた中村さんの想い】

現役引退前、最後の天皇杯で履いたスパイクを出品します。アップも含めて当日に着用したスパイクが何足かあるので。そのうちの一足です。フィールドの選手たちにとって、そこにしかこだわれないものがスパイクです。誰にとっても運命の一足があると思うので、僕にとってはそれがミズノの「モレリア」でした。子どもたちにも「運命の一足を早く見つけてほしい」と伝えたいと思います。誰が履いているとか、色が好き、デザインがいいじゃなくて、履いてみてドンピシャの一足を。


(社会貢献やチャリティー活動に対して)目的が不透明なものに関してはなかなか参加しにくいですが、目的がはっきりしているものであれば、選手としては非常に参加しやすいと思います。今回のチャリティーオークションのように自分が着用していたものを出品することで皆さんが喜んでくださり、その先の寄付先を含めて自分を介していろいろな人が笑顔になれるというのは、とてもいいことだと思います。こういった活動には選手時代から積極的に参加するべきだと思っていました。



【オークション収益の寄付先】

東日本大震災復興支援活動 Mind-1ニッポン プロジェクト(https://www.frontale.co.jp/mind1_nippon/)を通してJリーグTEAM AS ONE募金で実施しているスポーツを通した被災地への義援金支援に寄付いたします。



【PROFILE】

中村憲剛(なかむら・けんご)

1980年10月31日生まれ、東京都出身。川崎フロンターレ・Frontale Relations Organizer(FRO)。久留米高校、中央大学を経て、2003年に川崎フロンターレに入団。2006年から5年連続、2018年から3年連続でJリーグベストイレブン8回受賞。2006年に日本代表にも選出され、2010年FIFAワールドカップに出場。2016年にJ1史上最年長の36歳でMVPを獲得。2017年のJ1リーグ初優勝、2018年のリーグ2連覇に中心選手として貢献。2019年11月に左膝前十字靭帯損傷という大ケガを負うも、約10カ月間の長いリハビリを経て、翌年8月の復帰戦でゴールを挙げるなど2020年の3度目のリーグ優勝に貢献。2020年11月に現役引退を発表。2021年4月、日本サッカー協会のロールモデルコーチ、グロース・ストラテジストに就任。



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