【トレーニングウェアに込められた松本選手の想い】
僕、何でもそうなんですけど、モノに対する執着やこだわりがないんですよ。ですから、これまで所属したクラブのユニフォームなんかも手元に1枚もなくて……。このドリブリーゾさんのシャツだけが、(トレーニング中の不慮の事故で失明の危機に陥ってからの)リハビリ中もずっと着続けているし、唯一残っているものでした。このシャツを落札いただいた人がいたら、まったく同じシャツを持っているのは世界で2人だけかもしれないですし、ぜひ一緒に並んで写真を撮りましょう(笑)!
(サインと一緒に添えた座右の銘「全力」の意味するところについて)自分は「サッカーはうまくない」って思っています。ちょっとでも手を抜いたら、他の人と対等にプレーできないですよね。全力だったから、何とか生き残ることができました。そして今、こういう目の状態ですから、これまで以上に全力でサッカーに取り組む必要があります。ですから、何事においても「全力」。自分には、それしかないんですよね。
【オークション収益の送付先】
ピースウィンズジャパン (https://peace-winds.org)を通して医療従事者支援に寄付いたします。
【PROFILE】
松本光平(まつもと・こうへい)
1989年5月3日生まれ、大阪府大阪市出身。オークランド・シティFC(ニュージーランド)所属。ポジションはサイドバック・サイドハーフ。セレッソ大阪U-15、ガンバ大阪ユースを経て、高校卒業と同時にイングランドのユースチーム・チェルシーFCコミュニティに所属し海外経験を積むと、2012-13シーズンにオーストラリアのブリスベン・ロアーFCで海外でのプロキャリアをスタートさせる。その後、ニュージーランドの強豪オークランド・シティ、ホークスベイ・ユナイテッド、ワイタケレ・ユナイテッド、ハミルトン・ワンダラーズと渡り歩く。その間、OFCチャンピオンズリーグに出場するため2017年2月にはフィジーのレワFC、2019年1月にはバヌアツのマランパ・リバイバースと短期契約。2019年11月にはニューカレドニアのヤンゲン・スポートに期限付き移籍し、オセアニア代表としてFIFAクラブワールドカップに出場。2020年5月18日、トレーニング中の不慮の事故で失明の危機に際し、日本に緊急帰国。6月8日に手術を行い、以後懸命にリハビリを続け、2020年12月にオークランド・シティ加入が決定。